繁忙期・繁忙日を避ける引越しのメリット
引越しは、2〜3月などのいわゆる引越しシーズンとなる「繁忙期」や、大安吉日・土日祝などの「繁忙日」を避けたほうが、引越し代が安くて済む、というメリットがあることは、すでに多くの人に知られていることですよね。
しかし、実は繁忙期・繁忙日を避けての引越しをするメリットというのは、価格面だけではないことをご存知ですか?
繁忙期・繁忙日を避けての引越しをすることについての、
「価格以外の大きなメリット」のひとつになるのが、
「作業の丁寧さ」です。
本当に忙しい繁忙日などは、同じトラック・同じ作業員で、1日に複数件の引越しをしなければいけないこともあります。そうなると当然、「1つの引越しにかける時間はなるべく短くしなければいけない」ということになり、どうしても作業がどこか雑になってしまう、というリスクが上がってしまうわけなのです。
また、繁忙期・繁忙日は、「臨時雇いのバイト」の割合もどうしても増えるため、引越し作業の経験を積んだ、手慣れたベテラン作業員と比べると、荷作りや運搬などの作業そのものの質にも大きな差が出てくる可能性があります。
つまり繁忙期や繁忙日を避けた引越しは、
「経験豊富な作業員に、丁寧にやってもらえる可能性が高い」ということですね。
繁忙期・繁忙日を避けた引越しは、「引越し時間の遅れも発生しにくい」というメリットがあります。「引越し時間を守るのは当たり前じゃないか、契約時に時間も決めているんだし」と思われるかもしれませんが、引越しの時間というのは、そこまで正確無比に守れるものではありません。
1台のトラックが、その日のうちに他物件の引越しもやらなければいけない、という場合、特に午後からの引越しについては「午前中に終えるはずだった一軒目の引越し作業に手間取った」などの理由で、時間が後ろに大きくずれ込むことも少なくないんですよ。事実私も、3時間ほど引越し時間が後ろにずれ込んだ経験があります。
数時間程度の遅れならまだいいですが、最悪の場合、「午後からの引越し予定が夜遅くになってしまって、まるで夜逃げでもやっているかのようだった」などという状況になってしまう可能性もありますよ。
これよりさらに時間のずれ込みがひどく、「その日のうちに新居に行けず、ホテルに泊まる羽目になった」などという結果になった場合、そのおわび料としてホテル代は引越し業者が負担してくれるケースもありますが、作業の遅れによる負担というのは、そんなちょっとしたおわび料でカバーしきれるものではありません。
つまり、繁忙期・繁忙日の引越しのリスクをまとめると
「高くて作業が雑になりやすく、時間も守ってもらえない可能性もある」というわけです。
できる限り繁忙期や繁忙日の引越しは避けて、自分たちも業者も、双方が喜べる引越しを目指しましょう。