自分たちで引越しをやるのはどう?

引越し業者に頼むとお金が大変だから、家族と友達だけ、自分たちで引越し作業をやろう、と考える人もいますよね。これなら好きな日・好きな時間に引越しができるし、お金もレンタカー代と、手伝ってくれる友達にちょっと謝礼を支払えばいいだけだし安上がり、と、これだけ考えればいいことづくめのような気もするのですが・・・

 

実は、そこには大きな落とし穴があるのです。

 

素人だけでの引越し作業はリスク大!

まず、家族や、引越し作業を手伝ってくれる友達の中に
「引越しアルバイト等の経験が豊富な人」はいるでしょうか?

 

こうした人が複数いて、引越し作業を先導してくれる、というのであれば、自分たちで引越し作業をするのも、
選択肢としては「あり」かもしれません。

 

ですが・・・引越し作業のノウハウもほとんど知らない素人だけでやる、というのは、かなり無理があります。
なぜかというと・・・当たり前の話ですが、「プロではないからこそ、引越し作業時のミスがどうしても多くなるから」です。

 

こう聞くと「別に高級家具があるわけじゃないし、少々キズついたってかまわないよ」と思われるかもしれませんが、破損のリスクがあるのは、あなたの荷物だけではありません。

 

なぜなら、引越し業者はきちんと屋内を養生して引越し作業をしてくれますが、素人には、そんな本格的な養生をするテクニックも道具もありません。

 

ほとんどの場合は、壁も床もむき出しそのままで、荷物を運ぶこととなるでしょう。

 

もし、荷物を車に運ぶ際に、壁や床をガリッと家具でこすってしまったら?
賃貸物件なら、それだけで高額の補修費用を請求されてしまいます。
荷物を運搬するためのレンタカーやトラック、あるいは友達が出してくれた車にキズをつけてしまったら?
これも当然、修理代金が請求されます。友達の車の場合は「修理代はいいよ」と言われるかもしれませんが、それを真に受けて甘えていいものではありません。

 

また、引越し作業時のうっかりミス等で荷物を落とされたり破損されたりしても、引越し作業をやっている人間そのものがプロではないだけに、こちら側は、いざという時の補償請求がまったくできないのです。

 

つまり「他者に対する賠償金を支払うリスクを抱える一方で、自分たちの荷物の破損等については何も補償されない」という状態になるわけですね。

 

「友達の手伝い」は友情を壊す可能性も!?

友達による引越しの手伝いのリスクは「素人だから破損などの事故が起きやすい」というだけではありません。引越し作業を手伝ってくれる友達というのは、多少の謝礼はもらえるにしても、あくまで当事者の感覚としては「ボランティアのようなお手伝い」ですから、プロの仕事のような高い意識を持っているわけではありません。

 

そのため、ちょっとしたことで前日や当日になってのキャンセルが出てしまう可能性も否定できないのです。こうなると頼んだ側としては、どうしてもキャンセルした友達を恨む気持ちが出てしまいますよね。引越しの当事者と、手伝う立場の友達の気持ちの差が、友情を壊してしまう可能性もあるのです。

 

友情を壊す可能性があるものと言えば、友達にとっての「謝礼と労力の釣り合い」も問題になることが多いです。「ちょっとした食事をお礼としておごるだけ」というような謝礼では、いくら友達とは言え「ケチ、非常識」と思われてしまうことも少なくありません。友達からすれば、「あなたが提供してくれた労力は、せいぜいこの食事と釣り合う程度のものです」と言われているようなものですからね。
「頑張ってあれほど手伝ったのに、たったこれだけ?」と思われてしまうと、これも友情を壊してしまう原因となります。

 

もちろん、「前回は私が友達の引越しをタダで手伝ったから、持ちつ持たれつ」という事情があるなら話は別ですが、一般的には友達への謝礼は、食事とは別に、現金もきちんと出すのがマナーです。1人につき5000円から1万円は出したいところですね。
引越し荷物がごく少量で、作業時間が非常に短い場合などは、謝礼額はこれより少なくても可ですが、半日仕事レベルまたはそれ以上の手伝いをしてもらうなら、このくらいは必要でしょう。

 

また、運搬のための車を提供してくれた友達がいた場合は、別途「ある程度金額を上乗せしたガソリン代」も渡しておきましょう。

 

つまり、友達が手伝ってくれた場合は、「心からの感謝の言葉とともに、決してケチらない謝礼」も必要になってくるわけです。そう考えると、手伝ってくれる友達の人数が多いと、業者に頼むのとたいして変わらない金額負担になってくるかも・・・!?

 

「家族だけでの引越し」は肉体的な負担が大きすぎる!

友達の手伝いは、ドタキャン等のリスクや、謝礼が意外と高くつくこともあるから避けよう、となると、「安く済ませるためには家族だけで引越し作業をする」ということになるのですが、これは非常に肉体的な負担が大きいです。

 

プロの引越し作業員と違って、重い荷物を運ぶコツも何も知らない素人が、1軒分の家の荷物を全部荷作りして運搬することは、とてつもない重労働になるのです。
「そんなに荷物が多くないと思って自分たちでやったけど、やってみたら意外と大変で、しばらく疲れが抜けず仕事にも支障をきたした」などということになっては、本末転倒です。

 

そんなわけで、友達に手伝いを頼むにしろ、家族だけでやるにしろ、素人だけでの引越し作業はさまざまなリスクを抱えるものだということを理解しておきましょう。できるだけ荷物をいい状態で、スムーズに新居に持っていきたいのなら、やはりプロの引越し業者にまかせるのが一番なのです。